手足口病の原因や症状は?出席停止期間は?
手足口病という疾患をご存知でしょうか!?
過去(2011年)に大流行を起こしたウイルス感染症です。
特に夏に流行しやすく、子供を持つ親は要注意です。
「手足口病」は、ウイルス性の感染症です。
乳幼児に好発する疾患ですが、成人にも感染することがあります。
原因ウイルスは、コクサッキーウイルスで、夏風邪の一種とされています。
特徴的な症状は、
・口内炎
・手足の水疱性発疹
です。
乳児の感染では、稀に命を落とすこともあるため注意が必要です。
そこで今回は、手足口病の原因や症状について解説します。
また、学校や幼稚園などは、出席停止になるのかについても併せて解説します。
夏に注意したい感染症はこちら
→夏に流行する感染症とは?高齢者や子供は要注意!
手足口病とは?
手足口病は、夏に流行しやすいウイルス感染症です。
夏風邪トリオとして、「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」と並んで位置付けられています。
過去には、2011年や2013年に流行があり、7月の下旬や8月頃にピークがあるようですが、冬に流行した経緯もあります。
夏風邪トリオの情報はこちら
→夏に流行!プール熱(咽頭結膜熱)とは?出席停止になる?
→夏に流行「ヘルパンギーナ」口内炎が出来る?出席停止期間は?
原因は?
手足口病は、ウイルス感染により発症します。
原因ウイルスは、コクサッキーウイルスA型や、エンテロウイルス71型です。
このように一種類ではなく、多様に存在するようです。
主な感染経路は、感染者の鼻や咽頭からの分泌物や便からの飛沫感染や接触感染となります。
症状は?
手足口病は、感染から3日-5日程度の潜伏期間を経て発症します。
初期症状として、
・発熱(38°C台)
・咽頭痛
・食欲低下
などのまさしく風邪様症状を認めますが、1-2日経過していくうちに、
・痛みを伴う手足の水疱性発疹
を生じます。
この症状が7-10日程度続くのです。
水疱性発疹は、3~5mmの丘疹性紅斑に2~3mmの楕円形の水疱を伴い、手のひらや甲、足底や足の甲などに現れます。
ただし、これらの症状全てが出現するとは限らないようです。
治療や予防方法?
手足口病に対する特別な治療方法はないようです。
そのため、熱や喉の痛みに対する【対症療法】が中心となります。
基本的には、自宅で安静にすることが大事なのです。
ただし、夏に好発することもあって、脱水の危険性もあるため水分摂取はマメに行う必要があります。
予防方法としては、
・手洗いやうがい
・マスクの着用
・タオルの共用を避ける
などなど、通常の感染対策ですが、感染力が強いため、基本的に病院や保育施設では隔離させることが必要です。
出席停止期間は…?
感染力が強いため、隔離などの対策は必要ですが、
実は学校や幼稚園などの「出席停止措置」はとらなくても良いのです。
手足口病は、学校で予防すべき感染症には含まれていません。
手足口病は発症してから数日で症状は治まりますが、回復後も2〜4週間程度は便の中にウイルスが排出されています。
「一ヶ月も出席停止にできない」
というのが、現実的な問題となり、感染を確実に防ぐ方法はないのです。
ただ、だからと言って、症状があるうちに登校しては流行は広まるばかりです。
感染力の強い、急性期は自宅で静養し、医者の判断を仰ぎながら登校するのがよりベターと言えるでしょう。
注意が必要な子供の感染症はこちら
→ロタウイルスとは?原因や症状は?予防接種は受けるべき?流行の時期は?
→子供に多い溶連菌感染症とは?原因や症状は?出席停止になる?
まとめ
今回は、手足口病の原因や症状について解説しました。
出席停止にならないというのは驚きですが、それだけにより注意が必要な疾患と言えるでしょう。
基本的な予防対策を怠らないようにしましょう。