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心室中隔欠損症とは?症状や手術方法、寿命は?新生児に発見される先天性疾患!

   

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誰でも元気で健康な赤ちゃんの誕生を願うことは当たり前です。

しかし、現実には先天的に身体や精神に何らかの疾患や障害を持って誕生してくる赤ちゃんも少なくありません。

そんな先天的な疾患の中で、「心室中隔欠損症」というご病気をご存知ですか?

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「心室中隔欠損症」とは、先天性疾患の一つです。

日本において、最も多く見られる先天性疾患がこの心室中隔欠損症で、先天性疾患の約60%を占めます。

発症率はおよそ1,000人3人と言われています。

心室中隔欠損症は、心臓に存在する右心房、右心室、左心房、左心室の四つの空間がありますが、そのうちの右心室と左心室の間を隔てる心室中隔に穴が空いた病気のことです。

症状は、軽いものから重症なものまでがあり、命に関わる重大な疾患です。

そこで今回は、新生児に発見される先天性疾患である心室中隔欠損症の症状や手術方法、そしてその後の寿命などについて調べてみました。

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Contents

心室中隔欠損症とは

心室中隔欠損症は、心臓の中にある右心室と左心室の間を隔てる壁に穴が空いている疾患です。

正しい方向へ流れている血液が、この穴によって逆流したり、停滞して混ざり合ってしまうことで軽度から重症な様々な症状を呈します。

必ずしも穴が大きいから重症などではなく、その穴の位置などによっても重症度は異なります。

日本での発症率は、およそ1,000人3人程度と言われており、先天性疾患の中では最も多い疾患です。

 

心室中隔欠損症の症状は

心室中隔欠損症の症状は、その重症度によって異なります。

【軽度】

穴が小さい場合などは、無症状であることも少なくありません。
しかも、特別治療の必要もなく、生活を続けることで徐々に穴が閉鎖してきます。
とりわけ、2歳までに完全に閉鎖することも少なくありません。

【中等度】

比較的穴が大きく、逆流などを起こしている場合には、手術で穴を塞ぐ必要があります。生後一ヶ月頃には、
・ミルクの飲みが悪くなったり
・体重が増えない
・呼吸が荒い
・寝汗が多い
などの症状が現れます。

また、しばしば気管支炎や肺炎などを合併することがあります。

【重度】

重度の場合は、他の重篤な疾患を合併している場合です。
心不全心房細動などを引き起こすと、命に関わる症状となります。
この場合も、手術で穴を閉鎖する必要があります。

 

心室中隔欠損症の手術方法は

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心室中隔欠損症では、穴を塞ぐための手術が必要となります。

自然経過の中で穴が閉じる場合は良いですが、そうでない場合は、おおよそ4〜5歳くらいで手術を行うことが多いようです。

特に心不全肺高血圧を合併している場合は、緊急手術が必要です。

その方法とは、穴を直接的に縫合するそうです。
穴が大きな場合には人工布を使って閉鎖します。

特に成長した後に、取り替える必要などはないそうです。

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寿命や予後は

手術成績は年々改善しているようで、その成功率は95%以上と言われています。

重篤な術後合併症である完全房室ブロックなどを引き起こす可能性もあるそうですが、現在は稀だそうです。

術後の経過としては、しばらく利尿剤強心薬の内服を継続する必要があるそうです。

予後は比較的良いと言われていますが、実際のところ、その寿命などは正確に分からないそうです。

それは、手術療法が行われたのが1950年代だったためで、その頃に手術をした人でも現在60代後半になりかけるところですよね。

よって、正確な寿命に関してはこれから明らかになっていくのでしょう。

 

まとめ

今回は、新生児に発見される先天性疾患である心室中隔欠損症の症状や手術方法、そしてその後の寿命などについて調べてみました。

最近では、出生前診断などで出産前から疾患や障害の有無なども分かる部分があるそうですね。

賛否両論あるかと思いますが、生まれてくる子供のためにも、正しい知識を持つ必要があると思います。

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