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脳出血の好発部位は?部位ごとによる症状の違いはある?

      2016/11/22

昨今の健康ブームにおいて、脳卒中は誰もが知っている疾患だと思います。

正確には脳卒中ではなく、「脳血管障害」と言います。

日本人の死因第4位にランキングされ、のちに後遺症を残し、日常生活動作においても支障をきたします。

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脳血管障害は、脳梗塞と脳出血、そしてクマ膜下出血に分類されます。

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かつて脳血管障害は、今以上に死亡率の高い疾患とされていましたが、
その中でも特に脳出血の死亡率が高いとされていました。

現在では、脳出血の原因となる高血圧治療や食生活の改善などが普及したことから、ほぼ横ばいの状態になっているそうです。

 

それでも、部位によっては、死亡率が高く、そして重篤な障害を残す可能性も高い疾患であります。

脳出血には、出血しやすい血管がある程度決まっていると同時に、部位別に生じる症状もある程度決まっているのです。

脳出血の好発部位は以下のようになります。

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多くは被殻出血視床出血が占めていますね。
それでは、各部位ごとに出現しやすい症状についてまとめていきます!

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被殻出血

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被殻出血は脳出血の中でも、最も頻度が高いものです。

基本的には、片側の身体の麻痺が生じ、痙性が強いかたまひとなりやすいが、
血腫が内側で隣接している「内包」へ到達すると、弛緩性の麻痺に陥ることが多い。

【生じやすい症状】
・運動麻痺
・感覚障害
・同名性半盲
・失語、失行、失認 etc

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視床出血

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視床出血は、被殻に次ぐ好発部位で、被殻よりも内側に位置している。

視床の機能は、感覚を中心とした神経路の中継点になります。
また、前方・内側・外側と分類され、認知機能や情動機能にも関与している。

【生じやすい症状】
・運動麻痺
・感覚障害(痺れ)
・情動障害
・認知機能障害  etc

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皮質下出血

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皮質下出血は、大脳を外側を取り囲む、大脳皮質よりもやや深部に位置している部位です。

大脳皮質から投射される神経路が通過する経路であります。
血腫の大きさや、どこの神経路が障害されるかで、臨床症状も大きく異なります。

【生じやすい症状】
・運動麻痺
・感覚障害
・失語、失行、失認
・半盲 etc

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小脳出血

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小脳出血は、脳の中でも後下方に位置している小脳の出血です。

激しい目眩や、嘔吐で発症することが多く、くも膜下出血に似た臨床症状を呈します。
四肢に著明な麻痺はないものの、思い通りにコントロールできない「失調」症状が代表的です。

【生じやすい症状】
・運動失調
・回転性目眩
・嘔吐
・認知、情動障害 etc

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脳幹出血

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脳幹とは、脊髄の延長線上で、脳の中でも下方に位置しています。

ちょうど、うなじの位置らへんだと思ってください。

脳幹は中脳・橋・延髄に分類され、主に生命維持に重要な機能を担っています。
そのため、脳出血の中でも最も予後が不良とされています。

【生じやすい症状】
・運動麻痺(四肢麻痺)
・呼吸障害
・意識障害
・嚥下障害

 

 

まとめ

脳血管障害の中でも、最も死亡率が高い脳出血の好発部位と、部位ごとの症状をまとめてみました。

代表的な症状ではあるものの、脳の機能は複雑怪奇であり、わずかな血腫の位置や大きさの差で様々な臨床症状が生じます。

また、脳梗塞に限らず、脳出血も再発が高い疾患であるので、再発予防などにも注意をしていく必要があります。

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