片麻痺|脳卒中後遺症|痺れの原因は?治る?
2019/02/03
脳卒中の後遺症による片麻痺は運動の麻痺だけでなく、
しばしば痺れなどの感覚障害を伴います。
痺れは誰もが経験したことがあるように不快な感覚であり、
取り除きたと思うものです。
脳卒中後遺症で片麻痺を患った場合の痺れは治るのでしょうか!?
脳卒中に関する記事はこちら
→脳卒中とは?脳梗塞と脳出血とは違うの?
→片麻痺|姿勢の特徴とは!?
痺れってどんな感覚!?
これは人によって感じ方は違うかもしれません。
例えば、
「ジーンとする…」
「ビリビリする…」
「締め付けられる…」
ただし、総じて痺れは「正座をして痺れているような感じ」と言われる人が多いです。
経験はあるかと思いますが、そうなってしまうと不快なだけでなく、力も入らないですよね。
歩行障害をさらに助長する因子となっています。
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痺れはどこに出現する!?
痺れは、様々な部位に出現します。
基本的には、麻痺側の上下肢に生じることが多いですが、顔面にも出現することがあります。
また、これらの部位すべてに出現するか、または、特定の部位に限局するかなども人によって様々です。
というよりも、障害を受けた脳部位によって様々です。
次に痺れが出現する原因について解説します。
痺れが出現する原因は!?
痺れが出現する原因とはなんなのでしょうか!?
大きく分けて二つの要因があります。
・麻痺側の感覚障害によって生じるもの
・不動による浮腫み(むくみ)で生じるもの
感覚障害によって生じる痺れ
脳(主に大脳)の中の特定の部位に感覚領域と呼ばれる身体の感覚を司る部位があります。
その部位は、視床と呼ばれる中継地点を経て、身体各部位に生じた感覚を脳に伝えているのです。
脳卒中によって、これらの感覚領域、またはその経路の中を障害された場合、身体には感覚障害が生じます。
この感覚障害というのは、感覚が「ある/ない」に関係するだけでなく、異常感覚(いわゆる痺れ)をも引き起こすのです。
そのため、いくら手足に治療を施しても改善は得られないのです。
よって、痺れはかなりの難治性であることが言えます。
不動によって生じる痺れ
麻痺した手足は、当然自ら動かすことが困難となります。
不動に陥った手足は血行不良に陥って、次第に浮腫みが生じます。
浮腫みが生じることで、腕や足の内部から血管や神経が圧迫されて痺れが生じるのです。
いわゆる「正座で生じる痺れ」に近いものですね。
痺れは改善できる!?
このような難治性である痺れに対しては、残念ながら特効薬は根治薬は存在していません。
それでも、
・薬物療法(抗うつ薬、抗けいれん薬、漢方薬)
・脳神経外科手術
などの緩和策が存在しています。
痺れを治すというよりも、紛らわすようなイメージに近いですかね。
少しでも改善するのであれば使用する価値はあるかもしれませんね。
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→脳卒中は再発しやすい?再発率は?予防や対策は?
→脳卒中後遺症である片麻痺歩行の特徴って…?
まとめ
今回は、脳卒中の後遺症である、片麻痺の痺れについて紹介しました。
痛みや痺れというのは、主観的な感覚であり、本人しか分からない感覚です。
それだけに、他人に理解されない苦しみはとても辛いものがあります。
少しでも共感する気持ちを持ちながら接していけると良いと思います。
脳卒中に関する記事はこちら
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