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「正常圧水頭症」とは?特徴的な3つの症状とは?シャントってどんな手術?

   

「最近ボケが始まったのかしら…??」

外見上は特別大きな変化がないのに、突然、記憶力や注意が散漫になったり、

突如として意欲の低下が生じた場合、

「認知症」

を疑うだけでなく、「正常圧水頭症」が生じている危険性もあります。

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「正常圧水頭症」とは、

脳の中で絶えず産生されている、脳脊髄液が脳内に過剰に蓄積してしまう状態です。

 

脳脊髄液は、脳と脊髄の間であるクモ膜下腔にある循環液です。

この脳脊髄液は通常、脳や脊髄を保護する役割を持ち、

脳の中を巡ったのちに、上矢状静脈洞と呼ばれる静脈血の中に吸収されることで一定の量を保っています。

 

おおよそ1日に約400〜500mL程度産生され、脳の中にある総量は150mL程度と言われています。

つまり産生と循環、そして吸収を繰り返しているわけです。

 

しかしながら、なんらかの原因によってこの循環経路に障害が生じると、

脳脊髄液が脳内に蓄積し、次第に脳を内側から圧迫することで様々な症状が出現します。

これを「正常圧水頭症」と言います。

 

今回は、「正常圧水頭症」の原因や、特徴的な3つの症状、シャントと呼ばれる治療法を解説します。

「正常圧水頭症」の原因とは?

「正常圧水頭症」は、

“脳脊髄液が脳内に蓄積し、次第に脳を内側から圧迫すること”によって生じる疾患です。

では、このような循環障害を引き起こす原因とはどのようなものがあるのでしょうか!?

 

【特発性正常圧水頭症】

まず一つが、特発性正常圧水頭症と呼ばれる原因が不明な水頭症です。

特別な誘引がなくても高齢者などでは比較的多く見かける病態です。

 

【続発性正常圧水頭症】

もう一つは、何らかの疾患に続発する水頭症です。

代表的な疾患としては、「クモ膜下出血」があり、発症後の後遺症として比較的頻度が高いものです。

→くも膜下出血とは?前兆症状はあるの?原因や後遺症は?

 

その他にも、

・頭部外傷
・髄膜炎
・脳腫瘍

などの後にも生じることがあります。

 

 

「正常圧水頭症」の特徴的な3つの症状とは?

正常圧水頭症は、

特発性正常圧水頭症のように、単純に高齢の場合に生じることもあり、発見が難しい側面もありますが、

症状としては、特徴的な3つの兆候を呈します。

 

歩行障害

最も主要な症状であり、かつ初期より出現しやすい症状です。

小刻み・すり足・突進・開脚歩行 etc…

いつもと違う歩きになり始め、意識的でも修正することが難しかったり、

方向転換で転ぶ、歩き始めの一歩が出づらいなどの症状も要注意です。

 

 

認知症

「歳をとってボケちゃったのかしら…」

と単純に考えてしまいがちですが、水頭症の方が通常の認知症よりも進行は早いです。

 

そのため急激に何事にも意欲が低下しボッーとしていたり、

集中力や記憶力、注意力が低下したりした場合は要注意です。

 

 

尿失禁

何回もトイレに行ったり、

尿意を我慢できずに失禁してしまいます。

歩行障害も加わっていることから余計トイレに間に合わず失敗を繰り返してしまうこともあります。

 

 

「正常圧水頭症」に対するシャント術とは?

基本的に正常圧水頭症は、治る病気です。

脳の中に蓄積した脳脊髄液を除去し、再び正常な圧へと戻す治療が必要です。

そのために行われる手術療法は、「シャント術」です。

 

「シャント術」とは、

シリコンの管を脳からお腹(V-P)、または脳から心臓(V-A)、さらには腰椎(L-P)からお腹というように、

脳脊髄液を他の部位に人工的に流してあげるのです。

最も多いのは、V-Pシャントです。

 

 

まとめ

今回は、「正常圧水頭症」の原因や、特徴的な3つの症状、シャントと呼ばれる治療法を解説しました。

通常はシャント術後に改善が見られ、リハビリテーションなどを実施することで回復が見込まれます。

ただし、長期間発見が遅れて症状が固定化されたものとなると、

その後の回復の過程も緩やかになり、後遺症が残存することがあるので、早期発見・早期治療が原則となります。

脳卒中に関する記事はこちら
→脳卒中とは?脳梗塞と脳出血とは違うの?
→脳梗塞に対する「ヘレネ治癒」とは?

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