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揺さぶられ症候群とは?原因や症状は?後遺症は残る?

      2016/01/22

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泣き止まない赤ちゃんをあやす方法はたくさんあると思います。

左右や上下に軽く揺するようにすると泣き止むことが多いです。

ただ、「高い高い」や「ぐるぐる回す」ことのように、揺する方法や強さには注意が必要です。

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乳幼児を激しく揺すったりすることで、脳に障害をきたす病気を、「揺さぶられ症候群」と言います。

文字通り、揺さぶられることで生じるのですが、恐いのは脳に障害が生じるということです。

赤ちゃんの身体に強い振動や長時間の振動が加わると、脳出血をはじめとした重篤な障害が引き起こされます。

特に新生児から生後6か月の間に多いと言われています。

この時期は、身体に対して頭が重く、それを支える首の筋肉も発達しておらず、いわゆる首が据わっていない時期なのです。

そこで今回は、揺さぶられ症候群の具体的な原因や症状、後遺症などについて解説します。

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Contents

揺さぶられ症候群とは?

揺さぶられ症候群とは、赤ちゃんの身体に激しい揺れや長時間の振動が加わることで、脳の障害をきたすことを指します。

特に、生後6か月の間の首が据わっていない時期に多く、それ以降は筋肉の発達も伴い、発症することはほとんどなくなります。

脳の障害というのは、具体的には出血に関係するものが多く、眼底出血、くも膜下出血、脳挫傷など重篤な障害に発展してしまうのです。

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揺さぶられ症候群の原因は?

文字通り、身体を揺さぶることで生じるものですが、実際には、どのような揺れが危険なのでしょうか?

揺さぶられ症候群になりうる揺れとは、赤ちゃんの頭が前後にガクンガクンと激しく揺れるときとされています。具体的には、

・2秒間に5~6回ほど強く・速く揺らす
・高い高いで空中に投げるのを何度も繰り返す

などが危険なようです。

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普通の生活をしている中では、このような強い揺れは生じることは少ないので安心してください。

また、バランサーやベビーカーなどの揺れの強度で生じることも、まず無いと考えられます。

 

揺さぶられ症候群の症状は?

実際に、強い揺れが生じた際に赤ちゃんにはどのような症状が出るのでしょうか?

・顔色が悪く、ぐったりしている
・母乳やミルクを全く飲まない、または吐いてしまう
・全く泣かない、笑わない
・10分以上激しく泣き続けている
・痙攣
・目の焦点が合わない

などなどがあります。

全て重篤な症状といえ、普通の状態では無いレベルです。
即刻、救急病院などへ連絡し、適切な処置を受ける必要があります。

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揺さぶられ症候群ではどのような後遺症がある?

揺さぶられ症候群はどのような後遺症を起こすことがあるのでしょうか?

軽度の場合は、はっきりと症状にも気がつかないこともあります。
その場合は、発達が遅れて異常は判明する場合もあります。

脳出血などの重篤な障害を引き起こした場合は、出血の量や部位などによって様々な障害が残ります。

具体的には、運動麻痺や視力・聴力障害、言語障害、全般的な発達障害などです。
また、命を落とすことも少なくないので、決して侮ることは出来ません。

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揺さぶられ症候群の予防法は?

言うまでもなく、頭を揺らさないようにすることです。

「イライラしてやってしまった」などは、言語道断ですが、

・「高い高い」を過度にやってしまった
・あやそうとして過度に揺すってしまった

など、不可抗力で行ってしまうことも少なくありません。

まずは、6か月までの間は、出来るだけ意識的にこのようなことを避けること、行う際には、必ず首から頭を支えることを徹底する必要があります。

 

まとめ

今回は、揺さぶられ症候群の具体的な原因や症状、後遺症などについて解説しました。

可愛い我が子をあやしたいがために…

無知がゆえに、不可抗力でも揺さぶられ症候群になってしまっては取り返しがつきません。

特に父親なども含めて周囲の注意で防ぐことでができるので、正しい知識を持って赤ちゃんと接するようにしていきましょう。

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